マン島TTとは
世界一危険なロードレース。
それが、マン島TTレースです。
(TTはツーリスト・トロフィーの略)
毎年5月の終わりから6月の頭にかけて開催されるレースで、
場所はイギリス領、マン島。一般公道(1周60km)を使用します。
歴史は古く1907年から開催されており、2023年までに267人の死者を記録している。
開催初期は完走も難しかったが技術の進歩により、最高速度は300km/h以上、平均速度は200km/h以上で、1周20分弱で走り抜いている。
クラス
セニアTT | スーパーバイクTT予選通過者のみのメインレース 6周 |
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スーパーバイクTT | 1000ccSS 6周 |
スーパースポーツTT | 600ccSS 4周 |
スーパーストックTT | 1000ccSSで改造制限有り 4周 |
ライトウェイトTT | 650cc2気筒 |
TT Zero | 電動バイク |
※10秒ごとにスタートする方式
マン島TTの映画
リアル・ロードレーシング(公道レース)の有名な一族の物語
「King of the Roads」ジョイ・ダンロップ
セニアクラス3勝、全クラス合計26勝の偉業
2000年に事故死(48)
ロバート・ダンロップ
ジョイの弟
2008年に事故死(47)
ウイリアム・ダンロップ
ロバートの長男
2018年事故死(32)
マイケル・ダンロップ
ロバートの次男
TT合計22勝中
ホンダとマン島TTレース
1959年(昭和34年)
・ホンダはマン島TTレースに初挑戦。
当時、出国は外交官か一企業で外貨を稼ぐ者しか行けない時代のため、レースでの出国も危ぶまれた。
・船便でバイクや食料を1ヶ月かけて送った際、バイクは錆、食料も大半がカビて大変であり、さらに、現地記者団には、「日本人は籠に乗ってるんだろ」、「エンジンはアメリカ製?香港で買ったのか?」など蔑まれた。
・125cc4バルブエンジン、17.3馬力。
・結果、34台中7台完走。
谷口六位、鈴木七位、田中八位入賞で、ホンダはチーム賞を獲得した。
1960年(昭和35年)
・125cc4バルブエンジン、19.5馬力。
・ブラウン四位、北野五位、谷口六位。
1961年(昭和36年)
・125cc4バルブエンジン、21馬力。
・125cc,250ccクラスで1位から5位を独占!
・優勝タイムや最速ラップの記録を塗り替えた。