イメージセンサーの歴史
デジタルカメラ初期の2000年頃、イメージセンサーはCCDとCMOS(しーもす)が混在していました。
当時は、CMOSと言えば妥協品というイメージが強かったです。
ですが、キヤノンがCMOS開発に力を入れ、独自CMOSを発表します。
2004年にはCCDの出荷数をCMOSの出荷数が上回りました。
CCD |
・動体に強い(画素が同時に光を受けるため) ・ノイズ小 ・電荷の読み出しが遅い(バケツリレーのイメージ) ・消費電力大 ・CCDはカメラ以外の用途がないので進化しにくい |
---|---|
CMOS |
・動体に弱い(画素が順々に光を受けるため) ・ノイズ大 ・電荷の読み出しが早い(各画素に水道管が設置されているイメージ)(連写に強い) ・消費電力小 ・半導体が故に様々な箇所で利用されているため進化が早い |
ネットで調べたところ、最後のCCD機は・・・
キヤノン:EOS D6000(1998年)
ニコン:D3000(2009年)
ソニー:α330(2009年)
※CCD最大手のソニーが2015年3月CCDセンサーの全面的な生産中止を発表
[adsense]
CMOSの種類
2019年現在、ソニーは3種類のCMOSセンサーを発売しています。
(表面照射型)CMOS
【α7ⅱ搭載CMOS】
“Exmor(エクスモア)”CMOSセンサー=高感度性能が高いイメージセンサー
【α7ⅱ特徴】
有効約2430万画素、フルサイズ対応5軸ボディ内手ブレ補正機構(世界初)、最高4.5段分の補正効果、常用ISO感度100-25600、AF・AE追随約5コマ/秒連写、位相差117点/コントラスト25点、瞳AF、無音・無振動の電子シャッター
裏面照射型CMOS
【α7Rⅱ,α7ⅲ,α7Rⅲ搭載CMOS】
Exmor R CMOSセンサー=裏面照射型センサー
【裏面照射型センサー】
(表面照射型)CMOS |
光→レンズ→アルミ配線→フォトダイオード ※アルミ配線が光を反射してしまう。 |
---|---|
裏面照射型センサー |
光→レンズ→フォトダイオード→アルミ配線 ※アルミ配線の前にフォトダイオードを配置した ※技術進化により可能になった |
【α7ⅲ特徴】
有効約2420万画素、フルサイズ対応5軸ボディ内手ブレ補正機構、5.0段分の補正効果、常用ISO感度100-51200、AF・AE追随約10コマ/秒連写、位相差693点/コントラスト425点、瞳AF、無音・無振動の電子シャッター、フリッカーレス撮影
積層型CMOS
【α9,α9ⅱ搭載CMOS】
Exmor RS CMOSセンサー=積層型センサー
【積層型センサー】
DRAM(ダイナミック・ランダム・アクセス・メモリー)層を追加したことにより、高速信号処理が可能になった。
【α9ⅱ特徴】
有効約2420万画素、フルサイズ対応5軸ボディ内手ブレ補正機構、5.5段分の補正効果、常用ISO感度100-51200、AF・AE追随約20コマ/秒連写、位相差693点/コントラスト425点、瞳AF、無音・無振動の電子シャッター、フリッカーレス撮影、最大60回/秒のAF/AE追随、防塵・防滴に配慮した構造